生首を抱いて、おいでおいで。

大阪府下で起きた出来事です。


お話当時、時々モーニングを頂に寄せて頂いておりましたとある喫茶店のママが、「母の代からの付き合いのある人の
ことで・・・」と、突然話しかけて来られました。


その方のお家は女系に限り、胃・お腹を一人、1回から3回ぐらいの割合で、約三代に渡り開腹手術をしているんです。
前々からこういう人が居るので一度見てもらったらと、その家の方に話されていたとの事。


長男にお嫁さんをもらったんですが、その人も一年少しで腸にポリープが出来てお腹を切らなければならなくなった。

「これだけ何代にも渡ってお腹を切り刻まれんならんと言うことは何かあるんやないの?」と、ママが自分の母に話を
されたある日、その家の人に「その先生に紹介してくれへんやろか」と頼まれたと。


私的な時間です。通常だとお断りしますが、その場で霊視「その人の家のすぐ近くに電車の線路が無い?古い家で
ちょっと見た時、昔の農家のようけど」と、視えた映像をお伝えしたら、

ママ「そうです。そんな家で道を挟んだ所に電車の線路が有ります」と。以後ご依頼者をAさんと仮名とさせれ頂きます。


依頼者のお家に伺い霊視を始めると、眼の前にクヌギ林が現れ、その中に墓地がありお墓が一基視えた・・・


その墓石の右隣、わずかに土の盛り上がった土饅頭が。


これは昔のお墓だなと思った時、土饅頭のお墓から日焼した顔で、生きていれば、55・56歳に見える感じの男性が
右の小脇に生首を抱いて、左手で”おいでおいで”をしている姿が眼に映りました。


その生首はたった今切られたように切り口から真っ赤な血を滴らせていた。生首は血を滴らせていたのに、生首を
抱えていた男性は、穏やかな笑顔を浮かべていたのです。


もしかしたら、この人一度も供養されてへん人かもわからんよと、視えた事をそのまま伝えると、ご主人が
「自分の弟かも。小さい時で良く覚えていないのですが弟が2歳くらいで死んでます。弟が生きていればその歳に
なっているはずです」との事。


この人お葬式した?お葬式してへんのと違いますと、尋ねると、ご主人が「うろ覚えやけど、当時家が
ごたごたしていて、お寺さんにも言わんと、埋めてしもうたような記憶がある」と、答えられた。


弟さんお名前は何て言うの?ご依頼者「なにぶん小さい時の事で思い出しません」。

あのね、これが貴方ならどうする?可哀相や思わへんか?この人一度も供養されないまま埋められたんやで。


貴方ならどうやって自分の苦しさを訴えるの?貴方は生きてるから口を利けるやろ。弟さんは喋る事ができへんのやで。


言葉で伝えられへんから一族の中から自分の事を分かってくれる人、感じてくれる人を選んで伝えようとしたんやで。


弟さんは皆を苦しめるつもりはなかったんや。本当に苦しめるつもりやったら、命が危ない状態になってたと思う。


自分の事を気づいて供養して欲しかった。自分を助けて貰いたいたくて、楽になりたかったんや。


弟さん「誰か助けてって!」あの世から訴えにきとったんやでと、伝えたら「どうしたらいいんですか?」と
御主人に問われた。


お寺さんにお願いしてきちんと供養して、忘れとってごめんねと、弟さんにお詫びして下さい。


そうすれば解ってくれて、今迄の様な現象や症状は無くなると思いますと、伝えたら「早急にします」と。


後日ママが「お蔭様でお嫁さんも無事退院できて、今は皆さん元気で暮らしています。よろしくお伝え下さい」との
Aさんの伝言をお聞きし、ああこれで亡くなられた方も浮かばれると、内心ほっと致しました。


この話の最初の喫茶店で簡単な霊視を使っ際、黒猫が見えたのです。その猫は宙に舞う感じでした。
ご依頼者のお家は、動物が好きで飼うのですが、どれくらいかしたら皆んな死んでしまうとの事。


生首を抱えて出て来た男性が悪意を持っていないのは、視え方によって分かっていましたが、なぜ黒猫がと
思っていました。一つの謎が解けました。

霊視の途中、再度猫が出てきたので「ある意味、猫が身代わりになってくれたんだな」と、感じていましたから。


動物は、欲得無く可愛がってあげた時、恩返しをする動物も中には居ます。


人は、此の世から去った人々の事を忘れ去る事もございますが、(何回忌だけではなく)ご供養と日々精進の
意味を本当に理解して、ご先祖さまはじめ亡くなられた方を弔うことの大切さをご理解頂ければ幸いです。



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