面に篭められた執念。【霊障】


長い間には様々な悩みを持たれた方にお会いさせて頂いております。心霊、超常現象・人生相談。ご相談の中に
「病気が治らないから視て下さい。この様なケースであっても初めから心霊現象に結び付けるのは反対なのです。


「何で?どうして?」と疑問を持たれる方が出られるかも分かりません。


単なる病気か霊が関係しているのかは、紙一重のところが有ります。従って見極めが非常に困難なのです。


良くお聞きしますケース。ご依頼された所や相談された人に「先祖霊・水子霊が成仏していないと告げられた。
また、ご相談者ご自身の思いこみで、霊がと勝手な判断をされていたりと惨憺たる有様です。


中には故人の罪業を子孫が別の形で償わなければならない様なケース・土地に関係していたり、様々なケースが
あります。それら全てが霊の仕業では無く、霊が全く関係して居ないケースも多々ございます。


亡くなられた方から家族に伝えたい事や過去世から来ているケースもあり、紙面上では端的に説明出来難いのです
当方プロフェッショナルとして、事実に基づいた内容のみを正しくお伝えしなければなりません。


霊が関与しているのかどうかは、実際に拝見させて頂かなければ無責任、且つ迂闊なことはお伝えできません。


お伝えできない理由。当方プロとして史実、事実に基づかないことや確信の無い事を告げる事はできないからです。


心霊、超常現象、見えない世界の専門家として、また霊視者ならばこそ、慎重にならざるを得ません。


病気が治らないから視て下さいとの御依頼に、必ずお尋ねさせて頂いている点がございます


どのくらいの期間、どんな治療を受けられていますか?


今後の見とおしに付いて、先生(医師)の判断は?


最小限、この2点だけは、お尋ねさせて頂いております。

上記の事柄を、何処かに残されてお読みいただければ幸いです。


能面を面(おもて)と言い表す事をご存知の方もいらっしゃると存じます。


お話は『面、能面』にまつわる実際に起きた出来事です。


大阪府下のとある開発地帯に、娘と同じ私立幼稚園に通う友の中に、Mちゃんがいました。


Mちゃんには、2歳下の弟Kちゃんが。Kママの嫁ぎ先は、旧家でご主人はご長男との事。娘が通っていた
幼稚園は、毎日駅まで送る事を義務づけられた幼稚園で、お母様とは毎朝駅で顔を会わせていましたが
ご挨拶をさせていただくだけで顔なじみ程度でした。


ある朝、Mちゃんママが「ある人から霊視が出来る専門家だと聞きました。Kの事で観て頂きたいのですが
お願いできますか」と話しかけて来られた。


Kちゃんは、同時期に生まれた子供と違う所が有ったので気になり、病院で診て頂いたら「川崎病」と
診断され、紹介された大学病院で毎月一度、通院治療を受けているとのこと


検査の際、Kが動くと危ないので看護婦さん4、5人でKの身体を押さえ脊髄に注射針を刺し、液か血を
採決。側で見ていられない程の光景なんですと話し始めました。


Kちゃんは、病院までの道のりや電車に乗っている時は、はしゃいでいるが、ある地点まで来ると辺りを
見まわし泣きべそをかいて動かなくなる。なだめて病院まで連れて行けば白衣を見ただけで泣き出してしまう。


「外で待っていて下さい」と言われるので、何時も廊下や近くの待合室にいるんですが「ママ痛いよう
ママー」と、泣き叫ぶ声が響き居たたまれず、何時も病院の外に逃げるんです。


どうしてこんな病気にかかったのか原因が解らないと言われて困っている。何かあるんじゃないかと思う様に
なったんですと。


Kママの顔は暗く、同じ子供を持つ親の気持ちが痛いほど理解出来た。無視できず開いてる日にちを調べて
連絡するから待っていてねと告げると、Kママの顔が明るくなった。


予約日にKママが。霊視を始めると山道を走っている一台の乗用車が視えた。あれこんな山道をと
思っていると、その車が出っ張った崖の上に止まり、車から初老の男性が下りて崖下を覗き込んだ。


何を見つけたのか抉れた崖を下りようとしている姿が視えたと思ったらあっと言う間もなく転落して行った。


眼に映った事をKのママに告げますと、山で主人のお義父さんが事故で亡くなっています。関係があるん
でしょうかと聞いて来られた。


関係して無いことは視えないから関係していると思うけど、Kちゃんが川崎病になった原因が掴めないの。
心霊現象なら、原因が何か必ず教えて下さるからと引き続き霊視を・・・すると眼に一軒の家が視えてきた。


かなり大きな家で玄関口も広く、現在の家の作りとは違って、玄関の戸は厚みのある引き戸で重そうな戸。


心で「お邪魔します」とお断りして、玄関に入りますと広いたたきがあり、何気なく鴨居の上に目をやると
其処に掛かっていたのは能面。女面・男面・鬼女面が、6・7面、ずらっと掛かっていたのが眼に映った。


陰気な気を放つ嫌な感じの漂う「面」能面をじっと見つめると、ぼやけた感じで男性の顔が浮かんだ。


何処かで見た顔やわと思いながら見ていると、面が急に形を作り始め、崖から落ちていった男性の顔に。
男性の目が面を指し、何かを訴え語りかけるかのように動いた。


事故で亡くなられた男性は、Kの祖父で面(能面)に凄い執着心を持ち自分の死後に能面を処分されるのでは
無いかと、強い不安を抱いていた。


脳裏に「少彦名命様」の文字が・・・・・・


目に映りし映像の全てをKママに伝えると、生前のお義父さんは能面の収集家で捜し求めては買っていました。
私は、気味が悪いので近付かないようにしていたのですが、お義父さんは大切にしていました。

どうしたら良いんでしょうか?と、尋ねてこられた。


人の激しい思いがこれほど篭っている面を家に置いておくのはよくありません。面をお寺さんに供養して頂き
奉納して下さい。但しお義父さんにお断りしてねと助言を。


また「少彦名命様」を奉りさせて頂くことの意味を伝えて必ず奉りして下さいと、Kママは暫く考えていましたが
「お義母さんに話して見ます「と言って帰られた。


ある朝、娘を送りに駅に行った時、Kママを見かけたので、お寺に収めたのと尋ねると「まだなんです」と答えた。
面の値段を聞いて、お義母さんに言えなくて。どうしたら良いのか困っているんですと。


面の値段って幾らぐらいするのと尋ねたところ、安い物でも200万円を下らないし高いものは350万円以上なんですと
困った顔をされた。


あのね値段の問題じゃないでしょう。Kちゃんの苦しみを一番先に考えてあげるのが親だと思うの。


貴女が話せないなら、私がお義母さんかご主人に話しましょうかと言いますと、主人に話してもらいますとの事。
注釈・面を集めると、当時は、家が一軒買えるくらいの値段に相当します。


Kママ言い出せないまま日にちが経った。その内、元々胃が丈夫でなかったご主人の胃が急変、緊急手術を
しなければならなくなり、慌ててご主人を通じてお義母さんに訳を話して了承して頂き、能面を全てお寺に
収めたとの事。


その後、毎月通院している大学病院で検査を受けたKちゃんは、先生に「おや治っています。異常なしですが
念の為にもう一度来月来て下さい」と再検査を受けました。今はこの通り元気に走り回っています。有難う
ございましたと。Kママは2人の子供の手を引いて帰れた。


健康である事が、どれほど大切かを再考させられるご依頼内容でした。


★豆知識:少彦名命様とは、薬を司る神様であり、病を御守護下さいます神様でもございます。


面(能面)には、以前の持ち主の思いや製作者の思いが残る事もございます。


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