霊道上に建てた家の恐怖。【霊道】


ある日、紹介者と共に35、6歳の女性がご一緒に見えられました。
以後、彼女を仮にAさんと称します。疲れた顔、大きな目が印象的でしたが白目が黄色く濁っていました。


Aさん談。


私たち家族は、約3年ほど前に建売住宅を買って引っ越して来ました。1、2年は何も無かったのですが
子供二人が学校で、てんかんに似た発作を起こして何度も倒れて、その度に学校から連絡が会り病院へ。


脳波の検査をしてもどこも悪くないと言われ連れて帰える。又、発作が繰り返し起きる状態が続いています。


A自身は、いつも頭が重くて何をするのも嫌になり、いつか投げやりになって行ったと、話し出した。


A家では、常に”ぞくっ”とした寒さがあり、家族四人のうちご主人だけが冷気を感じず、元気で「お前ら
可笑しいんと違うか?」と言い出し終いには「気違い扱い」するようになった。そうじゃないと、説明しても
分かってくれない。


そのうち彼女を作り家に余り帰らなくなった。何でこんな事になったのか分かりません。と。


お話をお聞きしている最中、眼の前に一軒の家が目に映った。そのお家は三層式で、門の右にガレージがあり
左手の門を上がって行くと、玄関。玄関を入ると右手に畳の部屋が見えた。視えた風景を告げるとAさんは
「そうです、その通りです」と。


その風景が視えた時、ふわーとした、靄か霧のような物がスーと流れていったので、今ここで確信の無いこと
迂闊な事は言えません。現地霊査をして見なければ、無責任なこと言われへんわ。とお話させていただくと。


実はもっと気味悪いことがあるんです。私の家は下から五軒目何ですが、下の方から一軒ずつ置いて、そこの
家の人が事故や病気で一年おきに死んでいるんです。


次はうちの家の番やわと、近所で噂をしていると聞きました。ご主人一人が、何を馬鹿な事言うてんねんと、
取り合ってくれないとの事。


今ご主人に何を言っても無駄だから時期を待った方が良いです。と説得したら、何時頃まで待てば良いですかと
尋ねられた。そう遠くないと思うけどとその日は帰って頂いた。


時々Aさん、どうしてるかなぁと思いながらも,忙しさにまぎれて忘れていた。


新しい歳を迎えた正月二日、ツルル〜ツルル突然電話が。電話に出ると、Aさんの声が耳に飛び込んできた。


今から主人とお邪魔しても良いですかと、せき込んだ口調で話すので、どうしたのと訳を聞けば、主人が幽霊を
見て震えてしまって。お正月で申し訳ないのですが話を聞いて頂けませんかとのこと。


Aさんに「ご主人一人で来させて、ご主人一人でよう来んかったら来ないでいいよ」とお話させて頂きました。


理由は、奥さんや子供さんを気違い扱いしたから・・・


自分が、何にも見えなかった感じなかったからと言って、大切な家族を「気違い」扱いするとは酷い仕打ちです。
ご自分が見たら大騒ぎする何て、どう言う事かしら。


駆け込んできた御主人は青い顔で「突然、済みません」と、状況を話し出した。


ご主人の話によれば、夕べ夜中に目が覚めて、なぜか隣の部屋に目が行ったんです。隣の部屋にピアノを置いて
いるのですが、その壁から黒い人影が出て、ピアノの椅子に乗ったり降りたりし始めた。


最初は何かなと思っていたが急に恐くなり、家内を起こそうとしたんですが金縛りにかっていて身体が動かなかった。
目だけは動いたんですと、青い顔をして話し出した。


金縛りがとけた後、奥さんを起こして、今見たことを話したら奥さんは「やっと分かってくれたん。

前から言うてるけど信じてくれへんかったんやないの。私知らんで」と、言うのを頼んで電話をしてもらった。



何をして貰いたくて此処へ来たのと尋ねると、「本当にあんな事があるんですか、日にちが経ったら、夢を見たん
じゃないかと錯覚してしまいそうだ」と。この人まだ分かってないなと思ったので帰って頂いた。


ところが後日・・・ご主人から「先生、助けて下さい。眠られない!」と、SOSの電話があり、落ち着いて
家まで来てくれると。我が家に着いたご主人にどうしたのと尋ねると。


真っ青な顔されたご主人の話に依れば、営業に出て車を運転してる最中、急に眠くなったので車を止めた。


後ろの席に誰かいるような気配がしたので、振り返ろうとしてバックミラーを見たら、白目を剥いた白髪頭の老婆が
写っていた。


それを見た途端、突然身体が固くなり左肩が異様に重くなったので、ふと左肩を見ると皺だらけの手が乗っていた。
恐ろしくて叫んでいた。そのまま車から飛び出した。


飛び出した途端、プッ・プップー!とクラクションが鳴り、もう少しで車に引かれかけた。そこは国道170号線で
凄いスピードで車が走っていた。


何とか家まで帰り着いたものの何処をどう走ったか良く覚えていない。夜一人でトイレに行くのが恐くて、奥さんを
起こし、トイレまで着いてきてもらう始末にまで陥った。


ご主人に何とかして下さい・助けて下さいとのご依頼をお受けして、ご自宅の霊視、霊査を。A家周辺一帯の気は重く
よどみ気の流れが止まっていた。


家の中に入った瞬間、異様な寒さを感じた。眼の前に薄黒い雲が渦を巻いて湧いている。突然バーンキーン!と
轟音が聞こえた。と同時に、巨大な下駄の裏が視えた。この場所は霊道に囲まれてる。


これ何とかしないとと、視えた霊査結果をAさんに告げて、霊供養を執り行わせて頂きました。霊供養後、1年
おきに死者が出る現象は起らなくなったとの事です。


そのお家は、【ある交番で起きた心霊現象】の近くに今も存在しています。


霊道とは、黄泉の国へ行けない迷った霊の通り道なのです。霊供養はお話当時特例としてお受けさせて頂きました。


お断り。巨大な下駄の裏が視えたから、全てが霊道との断定は危険です。


本当に起きた心霊現象へ


神秘と心霊の世界へようこそに戻る